NHKラジオ深夜便の月刊雑誌最新号(2021年1月号)に、昨年9月放送の「塩の道・千国街道」の放送内容の要約が掲載されました

日本海から内陸に続いた険しい『塩の道』 

 ★お陰様でNHKラジオ深夜便のレギュラーが2020年4月で5年目に入り、2020年8月現在で53回目の放送。*毎回生放送。その中でも特に好評だった相模大山の話し(一部の要約)が、深夜便の雑誌に掲載され、一般書店の店頭に並びました。


【内容概略】

古来から信仰の対象であった相模国の大山は、今から1400万年前に太平洋のはるか沖で誕生した火山島の一部で、500万年前にフィリピン海プレートに乗って本州に衝突。さらに隆起してできた丹沢山塊の一画にある。そのため内部には様々な貴重な鉱物資源が眠っている。江戸時代からは白装束を来た道者と講の信者たちが「さんげ、さんげ(懺悔)六根清浄、大山石尊大権現!」と唱和しながら関東各地の村からから歩いて登山参拝したが、その「石尊(せきそん)」とは、実は「緑色のセラドン石」という珍しい鉱物岩石だったのでは?

 

――実際にかつての山伏だった関係者から見せてもらったご神体の岩石は、明治維新の廃仏毀釈で破壊されていたが、これが実は大山山頂にかつてあったものらしい。周辺地域では、古代に出雲から移住して来た?玉造り(勾玉づくり)の職能集団がいた可能性もある。実際にこの石で造った勾玉が周辺の古墳から出土している。付近の沢は玉川ともいい、今も川筋で見られる緑色の岩石は美しく魅惑的。また飛鳥時代の壬申の乱がここまで波及していたことを示す大友皇子の墓もある。古刹「日向薬師」は行基と高麗人のリーダーとの交代式が行われたと伝わる重要なお寺。武蔵国府から続く古い大山参詣の道(東側から入る裏参道)は、むしろ日向薬師前から大山山頂を目指していたルートだった――などの内容が要約されて紹介されました。